
改行できない?
そんな疑問を持つ人は多いのではないでしょうか。
ワード(Word)でもアウトルック(Outlook)でもパワーポイント(PowerPoint)でも⏎キーを押せば改行されます。
ところがエクセルではセル内でいくら⏎キーを押しても改行されずにカーソルが下のセルに自動で移動してしまいます。
改行の仕方
エクセルのセル内での改行の仕方はAltを押しながら⏎ Enterキーを押します。

ワードやアウトルックなど他のアプリと違う理由は海外ではセル内の複数行を入力するより、数値入力して下のセルに移動する操作の方が圧倒的に多いからではないでしょうか。
しかし、日本では表計算アプリのエクセルがワープロのように使われ、セル内の改行が多用される場合があります(「エクセル方眼紙」と呼ばれています)。
Mac(マック)では?
Macのエクセルで改行するには⌥ optionキーを押しながら⏎ Enterキーを押します。

自動で改行して枠内に収める
下図では文字列「あいうえおかきくけこさしすせそ」が枠の右側にはみ出しています。

文字を自動で枠内に収めるにはセル内で右クリックし、「セルの書式設定」メニューを選択します。

「セルの書式設定」画面が表示されるので「配置」タブをクリックし、「折り返して全体を表示する」にチェックして「OK」をクリックします。

文字がセル幅で折り返されてセルの高さが伸び、文字全体が表示されます。

自動で改行が挿入されるわけではありませんので文字そのものは変更されません。
改行の検索と置換
改行を含む文字を検索するにはctrl+Fを押します。
「検索と置換」画面の「検索する文字列」に改行を含まない文字を入力し、改行位置にカーソルを移動します。
例えば「あいうえお(改行)かきくけこ」を検索する場合、まず「あいうえおかきくけこ」と入力し、カーソルを「お」と「か」の間に移動します。

その状態でCtrl+Jを押すと改行コードが挿入されます。
「検索する文字列」から「かきくけこ」が消えたように見えますが、実際には「あいうえお」の下に「かきくけこ」が隠れています。

この状態で「次を検索」や「すべて検索」をクリックすれば改行を含む文字が検索されます。
同様の方法で置換もできます。
関数で改行を検索/置換
エクセルの関数で改行を含む文字列を検索や置換する場合、改行コードとしてCHAR(10)を記述します。
例えば、「あいうえお(改行)かきくけこ」をエクセル関数では「”あいうえお” & CHAR(10) & “かきくけこ”」と記述します。
コメント