
Office Mobileとは
Office Mobileとはタブレットやスマホなど画面サイズの小さい端末向けに最適化されたマイクロソフトOfficeです。
その名の通り、iPad / iPhone / Androidなどのモバイル端末だけでなく、Windows(10以降)でも使えます。
Office Mobile | デスクトップ版Office | Office Online | |
---|---|---|---|
iPad / iPhone Android | ◯ | ☓ | |
Windows | ◯ | ||
Mac | ☓ | ○ | |
Chromebook | サポート終了 | × | ◯ |
ちょっとややこしいのがWindowsではOffice Mobileとデスクトップ版Officeの両方が利用可能な点です。
WindowsのストアアプリからOffice Mobileをインストールできます。
ただし、デスクトップ版OfficeがインストールされているとストアアプリにOffice Mobileは表示されません。
つまり、Office Mobileはデスクトップ版Officeとは共存できません。
通常のマイクロソフトOfficeが使えるWindowsでOffice Mobileが使えることにどんな意味があるのでしょうか。
たしかにスマホでもパソコンでも同じOffice Mobileが使えるのは技術的にはすごいとは思います。
しかしですよ、Windowsから通常のOfficeをアンインストールしてまでOffice Mobileを使いたがる人っているのでしょうか。
Chromebookのサポートは終了
昔はChromebookでもOffice Mobileが使えていたのですが、2021年9月にChromebookのサポートは終了しました。
それによってChromebookで使用可能なOfficeはOffice Onlineだけになっています。


Office Mobileだけの機能もある
Office Mobileは基本的にはデスクトップ版Officeのサブセットなのですが、デスクトップ版にはなくてOffice Mobileだけの機能もあります。
- カメラで撮影した表からExcelファイルを作成する
- カメラで撮影した文章からWordファイルを作成する
- PDFファイルに指で図形や文字を書き込む
- QRコードを撮影してファイルを開く
ライセンスはMicrosoft 365に含まれる
Office Mobileを使うためのライセンスはMicrosoft 365に含まれます。
Microsoft 365とはサブスクリプションのマイクロソフトOfficeです。
サブスクリプションとは年間(または月間)料金を支払ってOfficeを使う契約です。
サブスクリプションに対し、Office 2019など製品名に西暦4桁の数字を含む買い切りのOfficeは永続ライセンスと呼ばれます。
Microsoft 365は法人向けや教育機関向けなどいつかの種類がありますが、一般向けはMicrosoft 365 Personalです。
Microsoft 365はMicrosoftアカウントに紐付けられる
Microsoft 365のライセンスはOffice MobileのExcelやWordにMicrosoftアカウントでサインインすることで確認されます。
Microsoft 365のライセンスはMicrosoftアカウントに紐づくためです。
Microsoft 365のライセンスなしで使える条件
Microsoft 365のライセンスと紐付いていないMicrosoftアカウントでも以下のすべての条件に該当すればOffice Mobileの機能の一部を使うことができます。
- 非商用利用
- 10.1インチ以下の端末
- 機能制限
非商用利用
Microsoft 365なしにOffice Mobileを商用利用することはできません。
商用利用とは仕事に使うことです。
例えばMicrosoft 365なしに会社のExcelファイル(会社ですから商用のファイルです)をOffice Mobileで編集することはライセンス違反です。
10.1インチ以下の端末
Office Mobileを使う端末の画面サイズが10.1インチを超える場合、Office文書の閲覧はできるのですが編集はできません。
つまり事実上、Microsoft 365なしにOffice Mobileを非商用利用できるのは画面サイズが10.1インチ以下の端末ということになります。
機能制限
非商用利用で10.1以下の端末であってもMicrosoft 365なしでは一部の編集機能が使えません。
インストール方法
iPadとiPhoneはこちら。
Androidはこちらです。
コメント
「非商用利用しない」だと、否定の否定になってしまい、記事内容と意味が合わなくなります。
「非商用利用」または「商用利用しない」とすべきでは?
指摘いただきありがとうございます。
記述を修正しました。