
Office Premiumとは
Office Premiumとは2014年末頃からパソコン(PC)にプレインストールされていたマイクロソフトOfficeです。
しかし、2018年春頃からOffice Premiumではなく、プレインストール版Office 2016に置き換わり、2018年12月からはさらにOffice 2019に置き換わりました。
Office Premiumとプレインストール版Office 2016の違い
Office Premium | プレインストール版 Office 2016 | |
---|---|---|
Officeバージョン | 常に最新 | 2016固定 |
Office 365サービス | 6,264円/年 (最初の1年は無料) | ☓ |
使用制限 | プリインストールされたPCでしか使えない |
Office Premiumは常に最新
プレインストール版のOffice 2016のバージョンはその名の通り2016固定です。
Office 2016がプレインストールされたパソコンで新しいバージョンが使いたければ、お金を出してサブスクリプションのMicrosoft 365 Personal(当時は旧称のOffice 365 Soloでした)を契約するか、永続ライセンスのOffice 2019を購入する必要があります。
それに対して、Office PremiumのOfficeは常に最新に更新されます。
Office PremiumはOffice 365サービスが使える
Office Premiumは以下のOffice 365サービスを使うことができます。
- OneDriveの容量を1TBに増量
- iOS / Android版Officeの商用利用権
- 60分/月のSkype無料通話
同様のサービスはMicrosoft 365 Personalにも含まれています。
Microsoft 365 Personalが12,984円/年なのに対し、Office 365サービスなら6,264円/年で使うことができるうえ、最初の1年間は無料です。
つまり、Microsoft 365 PersonalのOfficeアプリ部分のライセンスを買い切り(プレインストール)にしたのがOffice Premiumといった感じです。
Office Premium | Microsoft 365 Personal | ||
---|---|---|---|
ライセンス | Officeアプリ | 買い切り | サブスクリプション |
Office 365サービス | サブスクリプション | ||
年間使用料 | Officeアプリ | 無し | 12,744/年 |
Office 365サービス | 6,264円/年 (1年目無料) | ||
Officeアプリの使用制限 | プレインストールされた PC1台のみ | PC/Mac 無制限 (ログインは5台まで) |
パソコン1台でOffice 365サービスを使うのであれば、Microsoft 365 PersonalよりOffice Premiumのほうがお得だったのです。
他のPCで使えない点は同じ
Office Premiumもプレインストール版Office 2016もプレインストールされたPCでのみ使用でき、別のPCにインストールすることはできませんでした。
もし、プレインストールされたPCが壊れてしまうとOfficeを使う権利はなくなりました。
Office Premiumの何がダメだったのか?
Office Premiumなら常に最新のOfficeが使え、Office 365サービスも使える。
それならプレインストール版Office 2016より、Office Premiumのほうが明らかに優れていました。
しかし冒頭で述べたとおり、Office Premiumはプレインストール版Office 2016に置き換わってしまいました。
その理由はおそらくOffice Premiumの「わかりづらさ」ではないでしょうか。
- Officeアプリは(Microsoft 365 Personalのように)毎年の料金を払っていないのに常に最新のOfficeに更新される。
- Mi 365サービスは2年目以降、料金を払わないと使えなくなる。
1番目はユーザーにとって損はないので文句を言う人はいないでしょう。
しかし、2番目についてはよく理解しないままOffice 365サービスを使いはじめ、2年目からは有料だとわかった時に怒った人もいたかもしれません。
また、そもそも365サービスが不要であればOffice 365サービスやMicrosoft 365などのサブスクリプションより永続ライセンスのほうがお得です。
コメント