OneNoteはよくEvernoteと比べられます。
両者とも無料で使うことも有料で使うことに出来ます。
無料の場合と有料の場合、それぞれについてOneNoteとEverNoteを比べてみます。
比較対象のOneNote
現状、OneNoteには無印のOneNoteとOneNote 2016の2種類があります。
OneNote 2016はすでにサポート終了が決まっているため、この記事では無印のOneNoteを比較対象としています。
OneNoteとEvernoteの違い(無料・有料共通)
OneNote | Evernote | |
---|---|---|
ノートの整理方法 | 階層管理 | タグ管理 |
アップロード制限 | OneDriveの容量 | 月間アップロード制限 |
ノートの表現力 | 作図、作表も可能 | リッチテキストエディタ程度 |
操作性 | マイクロソフトOfficeと同じ | 独自 |
OneNoteには月間アップロード容量の概念がない
Evernoteでは月間アップロード容量の縛りがあります。
月間アップロード容量をオーバーすると次の月までノートを同期することができなくなってしまいます。
OneNoteにはこの概念がなく、保存(アップロード)できるノートの総サイズはノートを保存するOneDrive(オンラインストレージ)の容量に依存します。
ノートの整理方法の違い
OneNoteではノートを階層管理します。
OneNoteは複数の「ノートブック」を持ち、「ノートブック」の中に複数の「セクション」があります。
そして「セクション」は複数の「ページ」を持っています。
パソコンの階層フォルダのような感じです。
Outlookのような一昔前のメールアプリもメールを階層で管理します。
OneNoteでノートを扱う時はこの「ページ」はどの「ノートブック」のどの「セクション」にあるのがいいのが、常に階層構造を意識する必要があります。
この階層構造のノートは勉強したことを整理しながらまとめるような時に有用です。
EvernoteにはOneNoteのような階層の概念はありません。
ノートは「タグ」をつけて整理、またはそもそもノートを整理せず、なんでもかんでもEvernoteに放り込んでおいて、全文検索で探しだす、という使い方をします。
これはGmailでのメールの扱いに似ています。
デジタルノートとしてOneNoteよりEvernoteのほうが人気があるのはこのノートの整理方法の違いが大きいように思います。
ノートの表現力の違い
最近はA4 1枚程度の簡単な文書はEvernoteで作成して印刷するようになりました。
つまり、Evernoteを簡易ワープロとしても使っています。
Wordで作るよりも簡単て後で検索するのが楽で、何よりWordファイルを管理する手間がないためです。
ただ、Evernoteはワープロソフトではないためノートの表現力には限界があり、リッチテキストエディタ程度の表現しかできません。
それに対してOneNoteは表現力の高いノートを作成できます。
ExcelやWordユーザーならOneNoteはすぐに使える
OneNoteはマイクロソフトOffice(ExcelやWordなど)と同じマイクロソフトの製品です。
操作性はマイクロソフトOfficeと統一されているため、ExcelやWordのユーザーであればOneNoteはすぐに使いこなせます。
OneNoteとEvernoteの違い(無料で使う場合)
OneNote | Evernote | |
---|---|---|
同期可能台数 | 無制限 | 2台 |
ノートサイズ上限 | なし | 25MBまで |
アップロード制限 | 5GB | 60MB/月 |
これをみるとEvernoteを無料で使うのは難しそうですね。
- Evernoteは無料では2台までしか使えない
- Evernoteは無料ではファイルに使えない
Evernoteは2台までしか使えない
Evernoteは無料では同期できる端末が2台までに制限されています。
例えば自宅のPC、スマホ、会社のPCの3端末で無料で使おうとすると、Evertenoteにログインした時に以下のメッセージが表示されます。
このメッセージの選択肢は2つですがどちらも幸せにはなれません。
アップグレードする
アップグレードとはEvernoteの有料プランする、と意味です。
アクセスを取り消す
その端末でEvernoteアプリを使うのを辞めるということです。
WindowsかMacであれば通常のアプリでなくWeb版(ブラウザ版)のEvernoteを使うこともできます。
ログインして使ってみるとわかる通り、とてもアプリ版にはかなわない使い勝手です。
また、Web版はスマホやタブレットでは使えません。
ファイル整理には使えない
OneNoteもEvernoteもノートにファイルを添付することでファイル整理に使うことができます。
ノートでファイルと一緒にファイルについてのメモ書きなどを記入することで、ファイルをすぐに見つけ出せるメリットがあります。
しかし、OneNoteは無料ではわずか5GBの容量しかなく、Evernoteも無料ではノートサイズの上限がわずか25MB、かつ25MB以下のファイルであってもすぐに60MBの月間アップロード制限に引っかかってしまいます。
つまり、OneNoteもEvernoteは無料では事実上、ファイル管理には使えません。
OneNoteとEvernoteの違い(有料で使う場合)
OneNote + Microsoft 365 Personal | EVERNOTEプレミアム | |
---|---|---|
ノートサイズ上限 | 無制限 | 200MB |
アップロード制限 | 1TB (1024GB) | 10GB/月 |
料金 | 12,984円/年 | 5,200円/年 |
マイクロソフトOffice | Microsoft 365 Personalに含まれる | ✕ |
オンラインストレージ | OneDrive 1TB | ✕ |
OneNoteを有料で使うとは?
OneNote自体は無料です。
しかし、ノートデータの保存先であるOneDriveの容量は無料では5GBの容量しかありません。
OneDriveの容量はMicrosoft 365 Personalを契約することでを1TB(1024GB)に増量されます。
そして増えた容量はOneNoteのデータ保存以外にも通常のオンラインストレージとしても使うことができます。
それだけでなくマイクロソフトOfficeのすべてのアプリ(ExcelやWord)をWindowsでもMacでもスマホでも使うことができるようになります。
そのMicrosoft 365 Personalの料金は以下です。
EVERNOTEプレミアムパック
Evernoteの公式サイトでは有料プランであるEVERNOTEプレミアムの料金は5,200円/年となっています。
しかし、EVERNOTEプレミアムパックをそれ以下の金額で購入できる場合があります。
EVERNOTEプレミアムパックとは既存のEvernoteアカウントをプレミアム会員にできる暗証番号が含まれたパッケージです。
EvernoteからOneNoteへ移行する
EvernoteからOneNoteへ移行したい。
でもすでにEvernoteに大量のデータをため込んでしまっていて・・・。
そんな人のためにEvernoteのデータをOneNoteに移動するツールが用意されています。
マイクロソフトのツールですが、WindowsだけでなくMacでも動作します。
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