マイクロソフトは異なる製品やサービスに似たような名前をつけることがあり、混乱させられることがあります。
「アウトルック」もその1つです。
Outlook (アウトルック)
企業が社内/社外メールやスケジュール調整などに使うExchange Serverのクライアントです。
Exchange Serverなしで単体でインターネットメールのクライアントや連絡先管理ソフトとして使うこともできなくはないですが、重いだけで意味はないと思います。
階層ファルダでメールを管理する昔ながらのメールクライアントですが、いまだに使っている会社は多く、社内で「アウトルック」と言えばExchangeクライアントのOutlookとして通じます。
しかし、Exchange Serverを使っていない会社で「アウトルック」と言うとOutlook.comかOutlook Expressを指すことになるかと思います。
また、このOutlookはマイクロソフトオフィスの一部という位置づけになっています。そのため、「Office Outlook」や「Outlook 2019」と呼ぶと他の「アウトルック」と混同されづらくなります。
Outlookが含まれるOfficeスイートで最も安価なのはOffice Personal 2021です。
Outlook.com (アウトルック・ドット・コム)
Outlook.com (アウトルック・ドット・コム)マイクロソフトのWebメールサービスです。
Microsoftアカウントを取得するとOutlook.comも使えるようになります。
Outlook Express (アウトルック・エクスプレス)
XPまでのWindowsに標準添付されていたメールソフトです。
Vista以降のWindowsには添付されなくなりましたが、昔使っていた人はたくさんおり、いまだに「アウトルック」と聞くとOutlook Expressを思い浮かべる人は多いと思います。
ExchangeクライアントのOutlookとはまったくの別物で、Outlook ExpressにExchange Serverとの接続機能はありません。
系統としてはマイクロソフトのメールソフトだったMicrosoft Internet Mailの後継という位置づけでしょうか。
まず「Internet Mail」って一般名詞を製品名にしていたのは驚きです。
さすがに名前がInternet Mailじゃまずいと思って名称変更したんでしょうか。
Exchange ServerのOutlookの無料版ということでOutlook Expressとしたのでしょうが、単に「アウトルック」と言った場合にOutlook Expressを指すのかExchangeクライアントのOutlook を指すのかわかりません。

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